東田直樹さんの講演会を沼津で

1月に、アイエスエフネット高等学院／明蓬館 SNEC 青山と、明蓬館高等学校の共催で、

「自閉症の僕が跳びはねる理由」と題し、アイエスエフネットライフ青山事業所にて、

東田直樹さんの講演会を開催いたしましたが、

3月は、渡邉代表の生まれ故郷でもある静岡県沼津市にある雇用創造オフィスにて、

開催させていただき、今回も会場は約130名のお客様で埋め尽くされ、新聞社の方も取材に訪れ大盛況となりました。

 

講演は、直樹さんが先にご自身の考えやこれまでに感じたこと、

伝えたいことなどを話され、続いてお母さま・美紀さんが、

直樹さんと共に歩み、どのように寄り添ってきたのかを具体的に説明してくださいました。

 

質疑応答で、直樹さんご本人が答えてくださった想いを、一部ですがご紹介させていただきます。

 

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

【質問】

講演の中で「混乱して大騒ぎすることはあっても、

今はパニックになることはない」とのことでしたが、

混乱して大騒ぎすることとパニックの違いはなんでしょうか。

 

【回答】

パニックについては、自分自身のことがわからなくなる位、追い込まれている状態です。

混乱は、困っている状況の自分を自覚できている状態を指します。

 

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

【質問】

自閉症の子供がおります。

直前まで普通だったのに、急に怒ったりすることがあるのですが、

そんな時は周りの人にどうして欲しい状態なのでしょう。

 

【回答】

おそらくフラッシュバックかと想いますが、僕ならそんな時はそっとしておいていただきたいです。

多くの皆さんは、前後の様子を観察して判断しようとされますが、

人の気持ちはそう簡単ではないです。

 

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

【質問】

過去に起こったことで、辛いことだけでなく、楽しいことを思い出して混乱することはありますか？

 

【回答】

楽しいことに混乱することはありません。

僕の場合はほくそ笑むだけです。

 

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

 

こちらは美紀さんへのご質問です。

 

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

【質問】

直樹さんは、難しい言葉も使いますが、そうした言葉はどうやって身につけたのでしょうか。

 

【回答】

見かけが幼いと、幼い言葉や簡単な言葉しか理解できないように想われがちですが、

ニュースやドラマ、私たちの会話の中など、実際の世の中にはたくさんの言葉があふれています。

直樹の場合、本を読むのが苦手なこともあり、本から得た知識ではありませんが、

聞くことで、頭の中に言葉をストックできるのだと思います。

 

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

 

すばらしい時間を皆さまと共有できたことに、心から感謝申し上げます。

どうもありがとうございました。