「ACT（アクト）」勉強会に参加して！

皆さんこんにちは、ライフ盛岡スタッフです。
今回はＦＤメンバー（障害者）が書いてくれた記事を投稿します。


こんにちは、ライフ盛岡メンバーです。

突然ですが、みなさまはいろいろな障がいを抱えながらも、
地域に根差してくらしていらっしゃる方が多いかと思います。

しかし現状では、障がいの重い方に関しては包括的な支援が必要なケースも多く、
特に精神障がいの方に関して言えば、
長期に渡る入院を強いられていた人たちも少なくないのが残念ながら現状であり、
そう言った方々には何らかの形での支援が急務となっています。

それをしていこうというプログラムが、
今、アメリカから入ってきて広まりを見せている
「ACT（包括型地域生活支援）」です。

私は現在、「ピア」という形でのいうなれば支援職を目指しているので、
この「ACT」には興味があり、以前にも勉強会に参加したことがありました。
わが岩手県では積極的に国内の先進地である京都などに視察に出掛けたり、
京都の人を岩手に招いたりして学びながらも、
「岩手」という土地らしいプログラムを実践しようと、
地元での「ACTを学ぶ会（仮称）」を立ち上げ、
勉強会を重ねています。

今回は先日の日曜日、その勉強会に行ってきました。
ACTが岩手に入ってきたのが、震災の前年ですから、
今年は5年目となりますが、少しずつ知られるようになってきて
いるようです。

さて、この日は地域生活について、情報交換をした後、
「地域に、どのようなもの（資源）があればより生活が充実するか」
ということを話し合いました。

「あって欲しいもの」
「今、現存していて、ありがたいもの」などを共有し合いました。

様々なものが飛び交いましたがやはり自分も、
そして周りの人も「人」「人とのつながり」
「そのようなものを味わえるサロン」などを欲しいものとして挙げていて、
中には「友達は、必要不可欠！」と言っている方もいらっしゃいました。
やはり地域生活に必要な資源はいくつもあれど、
結局は「人とのつながり」という所に落ち着くのだな、
と改めて感じました。

また私自身のことでいうと、
「地域（近所など）の取り仕切り役みたいな人は不可欠」
と述べました。
私が今、団地（ニュータウン形式）に住んでいて、
そういった立ち位置の人にどれだけ助けられているかわからない、
と感じるからです。

思えば、首都圏でマンションに住んでいる時には
そういった役割の人もおらず「地域のつながり」が希薄な面もありましたが、
その辺りで「隣近所の顔が見える」のが地方の良さなのかもしれませんね。

いずれにせよ、精神的に障がいを持たれた方が地域生活を営む上で、
または病院から地域生活に移行したときに結局は
「人と人とのつながり」という所に帰結するのだな、
ということを改めて感じた「ACT」の勉強会でした。

とても勉強会になったので、また、参加したいと思います。