久々の美術鑑賞「渡辺豊重展」！

皆さんこんにちは、ライフ盛岡スタッフです。

今回はＦＤメンバー（障害者）が書いてくれた記事を投稿します。

こんにちは、ライフ盛岡メンバーです。

私にとって、美術鑑賞が趣味のひとつなのは、

以前、何回かお話していると思います。

今回は、年末からスタートした現代美術の巨匠の一人、

渡辺豊重氏に特化した企画展を1月11日に観に行きました。

とはいえ、恥ずかしながら私は渡辺氏の事はほとんど知識がなく、

今回、行って初めて知ることばかりでした。

会場は盛岡市の岩手県立美術館で、すっかり頭から抜け落ちていたのですが、

その日はすぐ近くの体育館で盛岡市の成人式が行われており、

大変混み合っていました。

肝心の作品展の方ですが、大いに楽しめました！！

ここから先私見が入りますが、初期の頃は本当に基本に忠実な感じがあり、

年輪を重ねるごとに様々な人生経験に裏打ちされるように、

個性的な絵が増えていき、

特に「東京と栃木のアトリエを行き来するうち、

都会の矛盾が良く見えるようになった」

近年の、「鬼」シリーズなどには目を奪われました。

（このシリーズは”怒り”の象徴でもあるようです）

さらに印象に残ったのが別室で放送されていた渡辺氏のインタビュー。

幼い頃の戦争体験から「美術エリート」ではなく、

回り道もして、徐々にプロの画家としての地位を確立していった人、

栃木にもアトリエを構えた経緯なども興味深かったですが、

岩手県に住むものとしては、先の震災の話、

岩手県とのつながりの話などが特に印象に残りました。

特にろくな事情も知らずに瓦礫の山を受け入れるのを反発する

関東などの人々には痛烈なメッセージを発しておられ、

一言一言に重みを感じました。

渡辺氏は御年80歳を超えられても、創作意欲は衰えを知らないばかりか、

益々ましていらっしゃるようです。

この様な偉大で素敵な芸術家がこの日本にいらっしゃることを知ることが出来ただけでも、

行った甲斐があったと思います。