岩手の偉人 佐々木 喜善

こんにちは。ライフ盛岡スタッフです。
岩手の偉人、今回は「佐々木喜善」についてお話します。


佐々木喜善は、有名な民話「遠野物語」出版の最大の功労者と言われ、

400編以上に上る昔話の収集で知られ「日本のグリム」と称される人物です！！

1886年、現在の岩手県遠野市の裕福な農家に生まれ、

上京中に創作を試みるようになりますが、

そのテーマとするものは殆どが郷土・遠野地方の土俗が背景であり、

一貫して古き日本人の心を追及していたと言えるでしょう。

初期の文芸作品には「鏡石」「繁」などのペンネームをもちい、

後期の研究者としての活動は、本名で行っています。

やがて多くの文学者（水野葉舟や北原白秋など）と交流するようになり、

その流れで国学者の柳田国男を知り、柳田に遠野地方に伝わる様々な伝説を語り、

柳田がこれを「遠野物語」として記録して1910年に出版しますが、

これが1世紀を経た現代に伝わる「遠野物語」です！！

その後喜善は病のため故郷へ帰り、昔話の採集に傾いていくようになり、

「東奥異聞」（1926年）などそれらをまとめた本を著して高い評価を得ました！

しかし村長にまつりあげられたりしたのち、

失政から追われるような形で仙台に行き、

1933年47歳の若さで急死しました。

最後に、私はこの方の名前は知っていましたが、

どういった方かほとんど知らなかったので、大変勉強になりました。

やはり華やかに表に出る民話などの物語には、

それを支えた人がいたのだなと感じました。