日本の「精神医療」の改革と現状について！！

皆さんこんにちは、ライフ盛岡スタッフです。
今回はＦＤメンバー（障害者）が書いてくれた記事を投稿します。


こんにちは、ライフ盛岡メンバーです。

今さらですが、この「アイエスエフネットグループ」には、
様々な事情をお持ちの方もいらっしゃいます。

とりわけ多いのが、「精神科」に通院する人たちで、
私もそのうちの一人であり、根底には「発達障がい」がありますが、
今日はそれはおいておきます。

現在、私自身精神障がい者の「ピアサポーター」を目指しておりますので、
精神障がい者の生活、そして生活支援や病気全般の本を読んでいますが、
新聞に関連記事が出ていたら可能な限り読むようにはしています。

そして今日は、6月上旬に、我が家で購読している新聞（全国紙）に載った
「精神医療と改革」に関する記事を巡って思ったことを取り上げます。

実は私自身は奇跡的に「精神科入院」の経験が無いですが、
日本の精神医療は、2014年の現在でも先進諸国の中では
遅れていると言わざるを得ない状況で、
その根底には「入院ありき」の考え方が根強く残っている、
ということがあります。

映画にもなったイタリアなど西欧諸国には
精神科病棟を全廃する方向で進んでいる国もある中、
日本は何と平均入院日数が290日を超え、先進国（主要国）の中で
断然、一番長い数字となっています。

社会にも残念ながら有史以来の「偏見」もあり、
この現状を変えるのは一朝一夕にはいかず
現在も20万人以上の人が1年以上の入院、
中には退院してもおかしくない状態なのに地域に
受け皿がないため長期入院を強いられている「社会的入院」の方もいらっしゃいます。

このように先進国の間で立ち遅れている感のある日本の精神医療ですが、
改革も進んでいます。
その代表的なものが、「アウトリーチ」と言われる地域生活支援です。
自宅に引きこもりがちな退院直後の人、
入退院を繰り返す人などの自宅を訪問して、地域生活を支えるもの。
これは、かなりの効果があがっているようです。

全国各地で「心のリカバリー」が叫ばれて久しいですが、
やはり地域生活の中でこそ、「リカバリー」への想いは生まれるのだと思います。
私は以前、「僕は入院も経験していないから、
‘どうせ、本当に苦しんでいる人の気持ちが分からないだろう‘とみなされて、
ピアサポーターへの就職に不利かもしれない」と思ったこともありますが、
「地域移行がリカバリーへの大前提」と叫ばれている今、
大きな考え違いだったといえるとおもいます。

これからもいろいろ勉強しつつ、自分の出来ることをしっかり見据えて、
そして社会に少しでも貢献できる自分になっていきたいと思います。