こんにちは、ライフ盛岡メンバーです。
私は、以前お話しましたように、絵画を鑑賞したりするのが好きです。(自身の絵ごころはありませんが)
先日は、詳しくは後述するとして今、自分が勉強していることの
勉強合宿のようなものが花巻市であり、その時、「花巻市博物館」
でちょうどその日まで開催されていた「藤城清治展」に立ち寄る時間
があり、みんなで行ってきました。
この藤城清治さんと言う方は、戦後すぐの時代から影絵の世界の第一線
で活躍されてきた方のようで、89歳を迎えた現在もご健在で、精力的に
創作活動を続けておられる方のようです。
私は「恥ずかしながら、勉強不足で知らない」つもりでしたが、実は知っていました。
どういうことかというと、幼い頃、母に、この方の挿絵の入った絵本を
読み聞かせしてもらっていたらしいと、帰宅後に聞いたからです。
また、幼い頃、この方の挿絵の入ったファンタジーの絵本を読んでいた記憶も蘇りました。
それはともかくとして感想ですが、結論からいうと本当に「引き込まれる」世界でした。
独特のタッチで、「物語風」になっているコーナーも多く、
(この方が宮沢賢治に心酔している縁で花巻での展示会が実現したらしいのでなおさらです)
大いに楽しめました。
藤城さんの初期の作品から近年の作品、東日本大震災の被災地まで足を延ばして
スケッチをしたという作品まで多数ありましたが、特に印象に残ったのは
初期の「西遊記」のシリーズや昭和40年代の「マッチ売りの少女」の影絵、
そして宮沢賢治童話「セロ弾きのゴーシュ」。
私は岩手に住んでから久しいのに、この「セロ弾きのゴーシュ」のあらすじを知らなかったので、またひとつ、教養が増えた思いでした。
また前述した東日本大震災でスケッチした影絵は
リアリティありましたし、「銀河鉄道の夜」の人形劇セットはそれは立派な
ものでしたが、私にとって最も印象に残ったのは日本では地味な外国の童話の影絵。
フランスの童話では「悪だくらみをした悪魔が人間にだまされる」という痛快なストーリーのものもあり、面白かったです。
本当に、このようなすごい人をあまり知らなかったのはそんなことだと思います。
写真などあればリアリティがあるのですが、それはできないので、みなさん、
一度、絵本などで藤城さんの世界に触れてみてはいかがでしょうか。