2016年2月3日、アイエスエフネットライフ大阪 就労移行支援事業所にて「ご家族と語る会」が開催され、
福祉関係の方や支援学校の方、そしてメンバーのご家族など多くの方がご参加くださいました。
渡邉代表からは「障害者総合支援法」をテーマに、ひきこもってしまう理由や対応方法、
そして“つながる”ことの大切さなどをお話しさせていただきました。
障がいのある方にも得意なことやすばらしいところが多くあるのですが、
親御さんは障がいのない方が多いため、どうしても健常者目線になってしまい、
できないことばかりに目がいきがちです。
また、自立して欲しいという想いから「休まず頑張って働いて欲しい」「人に誇れる働き方をして欲しい」など期待が膨らみ、
その期待にこたえられないと自分を否定されたと感じ社会へ出て行くことが怖くなってしまう方も中にはいます。
障がいのある子を持つ親御さんにとって、
子供が自立するためにどうしたいいのか悩み、苦労することも多いと想いますが、
頭で考えるよりも、本能的に「心が温まること」を選び行動することで、良い方向に向かっていくのです。
今回多くのご質問をいただきましたので、一部ご紹介させていただきます。
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【質問】
昨年ライフ大阪を卒業した息子が、3ヶ月更新のパートタイマーとして働き始めました。
すでに契約を3回更新しておりますが、今後正社員になれる見込みもなく不安です。
【回答】
法律的には、契約を3回更新したら正社員と同等の扱いをされることになっています。
パートタイマーというステータスでも、今後簡単に契約を切られることはないと想います。
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【質問】
私は広汎性発達障がいがあり、話をしたいと思ってもうまく言葉が出てきません。
生活支援も受けていますが、「働きたい」という気持ちは強いです。
今後、まずはA型社員になっていくことも考えていますが、どのようにしたらなれるのでしょうか。
【回答】
まずは体調を整えることを最優先にしてください。
体調を安定させ、毎日来ること。そして、継続して5~6時間活動ができるようになったら、
次のステージに進みましょう。
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【質問】
障がいを“改善する”具体的な方法を教えてください。
【回答】
“改善する”とは、障がいのある方の“強みを伸ばす”ということだと私は考えています。
障がいそのものを治すことを考えるよりも、障がいの特性を活かし、強みを伸ばすことが大切です。
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【質問】
知人に「てんかん」の発作がでやすい方がおり、発作が酷く働けない状態です。
なんとか就労する術はないでしょうか。
【回答】
「てんかん」の発作は、薬で抑えられるケースと、そうでないケースがあります。
その方がどちらに該当するのか分かりませんが、発作が出たときの対処法がわかっていれば就労は可能です。
また、行政によっては在宅勤務が可能な場合もあります。
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次回は3月17日(木)を予定しておりますので、もし関心をお持ちでしたら、ぜひ足をお運びください。
ありがとうございました。